中尾郁夫 五彩磁「玲瓏」展
中尾郁夫先生の「寶々(ぱおぱお)」は、後ろ姿もとても
愛嬌があります。
瓢やお守りなどを、背中に携えています。
こちらは、香人形が白い象に乗った香櫨です。
手に持つ如意棒を、別なものに持ち替えて頂けます。
現代の日本では、動物園の人気者である象さんですが、
古くは「鳥獣人物戯画」の中にもその姿が描かれて
います。
大きなからだに長い鼻と大きな耳を持つ象は、仏教では
普賢菩薩が乗る霊獣であり、インドの神話では世界を
支える存在といわれます。
ヒンドゥー教の商いの神様ガネーシャも、象の姿の頭を
しています。
特に白い象は神聖な存在で、タイでは現在でも象法という
法律で、白象と認められた象は国王に献上されて、
飼い主は国王との面会が許され、報酬と名誉を得られる
そうです。
お客様に面白いお話をお聞きしました。
象の鼻が上を向いているのを「ハッピーライフ」、
下を向いているのは「ロングライフ」という意味があるのだ
そうです。
この白い象が、ますます愛おしくなるようなお話でした。
| 固定リンク
「企画展のご紹介」カテゴリの記事
- 十時孝好 USAGI(2021.03.01)
- 倉敷ガラス 小谷栄次(2020.06.16)
- 倉敷ガラス 小谷栄次 作品展(2020.05.25)
- 熊野淸貴『篆刻講座』(2020.02.20)
- 上方銀花アーカイブス 第一弾(2020.02.14)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント