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2011年4月26日 (火)

上方銀花 春の文楽鑑賞会 その2

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「源平布引滝」の一段目と二段目の間に、竹本源大夫さんと
鶴澤藤蔵さんの襲名披露口上がありました。

人間国宝・竹本綱大夫さんとご子息の鶴澤清二郎さんは、
世襲ではない文楽の世界において、大夫と三味線の芸を交互に
伝えてこらえた家系です。
今回、それぞれの祖父にあある、七代目竹本源大夫と鶴澤藤蔵の
名跡を継がれ、九代目源大夫、二代目藤蔵を襲名なさいました。

文楽の襲名披露口上では、襲名なさるご本人が口上を述べられる
ことはありません。
このたびも、舞台上に源大夫さん・藤蔵さんとともに、大夫の大御所
竹本住大夫さん、三味線の鶴澤寛治さん、鶴澤清治さんの
人間国宝が豪華に揃って座られ、お二方のご襲名を祝って口上を
述べられました。
この興行の直前に、源大夫さんが心臓の手術をされたこともあって
口上だけの出演となられたことは、とても無念なことであったでしょうが、
ご子息の藤蔵さんが記念公演を立派に努められておりました。

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幕間のお楽しみは、もちろん「川富」さんのお弁当。

蕗の薹やホタルイカの天麩羅、タケノコ、そらまめなど
季節の味を、彩り美しく詰めてくださったお弁当に、
心尽くしを感じました。

上方銀花の文楽鑑賞会、次回は秋に開催の予定です。

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