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2011年3月 6日 (日)

アルフォンス・ミュシャ展

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アールヌーヴォーの代表的な作家、アルフォンス・ミュシャの
生誕150年を記念する展覧会が、堺市博物館にて21日(月・祝)まで
堺市、堺市博物館、産経新聞社の主催で開かれています。

1860年、オーストリア=ハンガリー帝国の支配下にあったチェコで
生まれたミュシャは、ウィーンやミュンヘンで舞台美術などの仕事を
しながら、画家を志して20代後半にパリに出ます。
35歳を目前にして依頼された女優サラ・ベルナールのポスターが
脚光を浴び、一躍アール・ヌーヴォーの寵児となりました。
その後、アメリカ時代を経て、50歳を過ぎて大作『スラブ抒情詩』など、
祖国とスラブ民族の再生のために精力的に作品を描き、後半生を捧げ、
1939年にプラハでその生涯を閉じました。

優美な女性や咲き乱れる花々を描いたアール・ヌーヴォー期の
代表作から、プラハ市民ホールの壁画の原画、日本初公開の野外劇
『同胞のスラブ』の下絵などスラブ民族の受難と栄光の歴史が描かれた
作品までが一堂に展示されています。
ベルナールのポスター「メディア」の中で身に着けていた蛇のブレスレットと
指輪を再現したジュエリーも、一見の価値があります。

堺市は、「カメラのドイ」の創業者・故土井君夫氏のご尽力によって、
世界有数のミュシャ・コレクションを所蔵しているそうです。



「生誕150年記念  アルフォンス・ミュシャ展」

堺市博物館
堺市堺区百舌鳥夕雲町2丁(大仙公園内)
TEL 072-245-6201
JR阪和線・関西空港線「百舌鳥」駅下車徒歩6分

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