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細密な植物画を描かれる、川岸富士男先生の桜の掛け軸です。今でも、常に様々な植物を見ることのできる植物園のお近くに住まわれ、毎日少しずつ姿を変える草花をスケッチすることを欠かされません。
扇面に、やさしい色合いの桜を満月とともに描かれ、右側には桜の花の部位を古い図鑑のように配置された、趣きのある構図になっています。使用される和紙は、年代物の非常に貴重なものです。写真ではわかりませんが、掛け軸の風帯や上・下一文字には美しく花開いた桜の生地が、中廻しには花筏の生地が用いられており、川岸先生らしい美意識を感じます。ぜひ、実際にご高覧くださいませ。
2011年3月13日 (日) 企画展のご紹介 | 固定リンク Tweet
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