上方「銀花」アーカイブス 金城次郎
金城次郎 魚文抱瓶
三日月のような大らかで美しい形を持つ抱瓶は、泡盛をいれて持ち歩く
ために作られた沖縄に古くから伝わる陶器です。
左右の耳に紐を通し、肩からかけたり腰に結んだりして使われたものですが、
花器としても趣きがあります。
沖縄壺屋の陶工・金城次郎先生は13歳で陶芸の道に進まれ、
河井寛次郎や濱田庄司ら民藝の先駆者たちと交流を深め、壺屋焼の
発展に努められました。
1985年には人間国宝に認定され、上方銀花でも何度か作品を展示して
頂きました。
沖縄から届いた作品の梱包を解くとき、とても心が躍ったものです。
魚や海老などの海の生物を好んで描かれ、力強いタッチの線彫りで
沖縄の自然を写し取ったような作品は、生き生きとした躍動感にあふれて
います。
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