ADO HINO アンティークビーズのジュエリー展
ADOさんの作品にはアンティークやビンテージのビーズ、ボタン、世界中のオーナメントや天然石が材料に使われています。
昨日はご自身もボタンの収集をなさっているお客様がお越しくださり、ADOさんとボタン談義に花が咲きました。
「セルロイド」は1870年代にビリアードの玉の象牙の代替材料として登場しました。
完全な合成物質ではなく、 熱に弱いという欠点もありましたが、色だしが容易で、メタルからガラス、自然素材の皮革やウッド、べっ甲まで様々な素材の模倣が容易で、1940年代位まで使用されました。
ボタンやアクセサリーには、ステンシルや転写の技術などの工夫がこらされ、その意匠にはアールヌーボからアールデコまでの時代の流行がよく反映されています。
「ルーサイト」とも呼ばれるアクリル系のプラスティックは、第二次世界大戦中に航空機の部材用として開発され、強さといつまでも変色しない透明感が魅力です。
割れないガラスとしてガラスと同様に裏から彫りをいれたり彩色したりといった加工がなされました。
ボタンやアクセサリーには特に1940から50年代にのみ利用されましたが、より安価な透明プラスティックの登場にとって替わられていきました。
ADOさんの作品に使われているボタンはセルロイドやル―サイトなど様々、現在では稀少なものばかりです。
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