七代目水野半次郎の『手』
「雑器、されど雑器。」
7代目水野半次郎氏は言います。
作り手が自分の驕りでつくるものではない。
使う人が満足するものをつくる。
手づくりで工業製品を焼き、やきもので可能なあらゆるものをつくり、全国の家庭の必需品をまかなっていたのが本業窯でした。
単なる雑器にすぎないものだったろうけど、技術からみたら、とてつもなくすごい世界です。
瀬戸焼は分業制です。
絵付けの人は、たかが線を書くだけに一生をかける。
土をつくる人は、安定した土をつくることに心骨を砕く。
そうして長い時間をかけて身につけたことは、そう簡単に真似のできるものではありません。
同じものは常に同じにつくる。
それが瀬戸焼の素晴らしさです。
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