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2008年11月

2008年11月30日 (日)

小林恭・作 干支丑鈕陶印

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 1号・常設店でおなじみの吉祥の陶印に、来年の干支の丑が新入荷いたしました。
ひとつひとつ丁寧に作られた、細かい細工の愛らしい作品です。
Eメールが盛んになった昨今だからこそ、手書き、特に毛筆のお手紙を頂くと嬉しいものです。
御年賀のご挨拶などに、小林先生の陶印で趣を添えて認めてみてはいかがでしょうか。
小林恭・作 干支丑鈕陶印 4,200円~

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2008年11月28日 (金)

VOGUE NIPPON Women of the Year 2008

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 今年活躍なさった女性に贈られる賞「VOGUE NIPPON Women of the Year 2008」の授賞式のニュースがありました。
樋口可南子さんは、柳崇先生の段熨斗目のおきものに洛風林の帯でしたね!
誰よりも輝いておられました。
12月5日~15日の紬展には柳先生の作品も展示いたします。

日本の美しい織展

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2008年11月27日 (木)

和装バッグとお草履のお仕立て

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 お客様より、お嬢様の成人式用のバッグとお草履のお仕立てを承りました。
おきものと帯に色鮮やかなものをお選び頂きましたので、小物は上品なものになさいました。
これから長くご愛用頂けそうです。

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2008年11月25日 (火)

上方『銀花』 秋の文楽鑑賞会その3

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 文楽鑑賞会のもうひとつのお楽しみは幕間でいただくお弁当です。
いつも、お弁当は『川富』さんにお願いしています。
ふたを開けると、まずは美しい彩りに歓声をあげてしまいます。
お味も薄味で上品で、一品一品、手抜きのない美味しさです。

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2008年11月24日 (月)

上方『銀花』 秋の文楽鑑賞会その2

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 夜の部開演は16時。
衣裳部屋を後にして、席に向かいました。
本朝廿四孝は「五世豊松清十郎 襲名披露」演目で、 襲名披露口上がついていました。
文楽の襲名披露口上は歌舞伎と違って、真ん中に正座した披露される清十郎さんは一言も発しない、まわりに座る住太夫さん、寛治さん、蓑助さん、勘十郎さんが厳かに口上を述べるだけのものでした。
そして「十種香の段」が始まると一転、清十郎さんが主遣い(おもづかい)を務めるヒロイン八重垣姫が登場して、華麗な舞台に私たちは惹きこまれていきました。
「奥庭狐火の段」では、狐の霊力を借りて憑依した八重垣姫が、身体が宙に浮いて激しく上下、回転する、人形ならではの見せ場が繰り広げられました。

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2008年11月23日 (日)

上方『銀花』 秋の文楽鑑賞会その1

081123 081123_2 11月19日(水)は、恒例の上方『銀花』文楽鑑賞会でした。
(前回は4月23日)
演目は、「靱猿」「恋娘昔八丈 城木屋の段・鈴ヶ森の段」
吉田清之助改め五世豊松清十郎 襲名披露 「口上 襲名披露狂言」「本朝廿四孝 十種香の段・奥庭狐火の段」

 観劇の前の文楽講座、今回は国立文楽劇場の衣装部屋で衣装さんのお仕事についてレクチャーしていただきました。
各地の公演先に大阪の文楽劇場から衣装箱(写真)に演目に合わせた衣装を揃えて送ってもいるそうなので、管理なさっている衣装もすごい数です。
拵え(こしらえ)は人形遣いさんの仕事なので、衣装を一式揃えて渡すところまでが衣装さんの分担とのこと。
衣装のメンテナンスに、とても苦労なさっている様子でした。
文楽の場合、衣装の生地や内掛けなどについて新品がよいというわけではなく、人形遣いさんにとっては新品は生地がごわついて使いにくく、かなりくたびれて補修が必要なぐらい使い込んだ衣装が使い勝手がよく好まれるので、時には新調したものがお蔵入りになることもあるそうです。
又、昔であれば容易に手に入った材料がなかなか手に入りづらくなっているそうです。
人形に衣装をつける際には、棒襟という綿が入った襟を使い、着物は袷に仕立ててあって、綿が入っており、綿のボリュームで動きを作るようになっているのですが、最近は、その綿を手に入れるのも難しくなったそうです。
実際に、刺繍の入った衣装を持たせてもらい、その重さにも驚きました。
華やかな舞台の裏側には、こうした御苦労もあるのですね。

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2008年11月22日 (土)

書のお道具

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 お正月を迎える前に、洒落た書のお道具をご紹介いたします。
水滴が伊藤先生の作品です。
十時啓悦氏作の硯箱と、雨宮弥太郎氏作の硯と合わせてお選び頂くこともできます。
(水滴のみでもお求め頂けます。)
大切な方への思いをめぐらせながら墨をする…そんな至福のひと時を味わって頂ける作品です。

伊藤祐嗣 金工展

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2008年11月20日 (木)

イオニア

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 東京藝術大学大学院に在学中に、イタリア・フィレンツェのアカデミアに留学なさった伊藤先生。
個展の作品より、モダンな花器「イオニア」です。
生命の源である水の色であるブルーの胴に、金をあわせた色づかい。
ギリシャ神殿のイオニア式の柱と柱頭を思わせる優美な渦巻きをもつ、美しい作品です。
伊藤先生の大作の彫刻は、東京の水越ビルや西蓮寺、尾道の千光寺公園に設置されています。

伊藤祐嗣 金工展

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2008年11月18日 (火)

「食」に対する意識

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 お鍋の制作の様子です。
一職人として世の中のニーズに応えてゆくだけの姿勢ではなく、美術工芸家として世の中に提案してゆく姿勢こそが必要だと語られます。
銅のお鍋は何十年と使い続けられる素材としての価値を持っています。
長く使うものである以上、つくりの耐久性とデザインの耐久性の両立を基本として、使い手の楽しみや味わいを大切にして制作しておられます。
伊藤先生のお鍋を通して、ややもするとお手軽に済まされてしまう今日の「食」に対する意識を改めて考えていただければと思います。

伊藤祐嗣 金工展

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2008年11月17日 (月)

紫式部

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 お客様に頂いた紫式部です。
紫色の実の清楚な美しさを、平安美女の「紫式部」にたとえたとか。                   
また、紫色の実をびっしりつけることから「紫重実、紫敷き実(むらさきしきみ)」と呼ばれていたものが、いつのころからか源氏物語の作者・紫式部を連想させて「紫式部」となっていったとの説もあるそうです。      
 花器は任英柱・作です。

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2008年11月16日 (日)

悉皆(しっかい) 帯のお仕立て直し

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 お得意様が素敵なおきもの姿でお立ち寄り下さいました。
帯はお母様の形見で、お気に入りでよく締めておられてのでしょう、生地が擦り切れて傷んでいたものを当方でお仕立て直しさせて頂きました。
ぽってりとした刺繍がとても綺麗だったので、アップリケのように新しい生地の上に刺し直しました。
京都の職人の丁寧な手仕事で素敵に蘇りました。

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2008年11月15日 (土)

パエリア鍋

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 作品は一枚の金属板を焼いて柔らかくし、金槌で一打ち一打ち叩いて形作っていきます。
打たれ叩かれるうちに金属はしなやかさと堅牢さを増していきます。
 写真は人気のパエリア鍋です。
(先生のレシピもご用意しております。)
美味しいパエリヤをもっと気軽に家庭で楽しめるように造られた物です。
スペインに留学していた友人の方に、相談されて造られたのが最初だそうです。
食器売り場で見かける鉄のパエリヤパンと違って焦げにくく、錆びにくいので使いやすいとご愛用のお客様にも喜んで頂いています。
美しいフォルムは、そのまま食卓にだせて見栄えが良くて、パスタやサンドイッチ、お肉やお魚料理などの盛り皿として使えるのも有り難く、活躍することが多そうです。

 伊藤先生のお鍋の人気の秘訣は、何より見た目がとても美しくテーブルにそのままだせること、そして持ち手が使いやすいように工夫されているところにあります。
毎日使うものだから、使い手の気持ちを大事にして作られるお鍋はとても嬉しいものです。
使い込むと渋みを増し、味わい深くなっていきます。
使うたびに、食卓もこころも温かくしてくれる作品です。

伊藤祐嗣 金工展

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2008年11月14日 (金)

伊藤祐嗣の『手』

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 伊藤祐嗣氏の『手』です。        
この手から、温もりのある可愛らしいお鍋が作り出されます。
東京藝術大学で金工を学ばれ、大学院時代にはイタリア政府の給費留学をなさいました。
先生ご自身もとても温かいお人柄で、展覧会のたびに先生を慕って教え子の方もご来店下さいます。
サッカーの審判員の資格もお持ちの、スポーツマンで爽やかな作家さんです。

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2008年11月13日 (木)

伊藤祐嗣 金工展

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 明日から伊藤祐嗣金工展が始まります。
初日の明日は、伊藤祐嗣氏が千葉よりお見えになります。

 愛らしい形をしたお鍋がたくさん揃いました。
『銅鍋』は熱の伝導性にたいへん優れているため、熱まわりにムラがありません。
そしてこれらに加えて実は銅には色々な利点が隠されています。
そのひとつに「抗菌性・殺菌性」があります。
最近の研究でも実証されているのですが、銅板にはO-157や大腸菌・レジオネラ菌といった細菌類の繁殖を防ぎ死滅させてしまう作用をもっています。
さらに、もうひとつ素晴らしい銅の特性として、銅器の水は傷まないという特性もあります。
銅の花器は長くおいて置いても水が腐らないのはその特性の表れのひとつです。

伊藤祐嗣 金工展

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2008年11月11日 (火)

九谷焼の干支

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 新春のお飾りに、楽しい赤絵の作品はいかがでしょうか。

多田鐡男先生より、九谷焼の干支「丑」が届きました。

独特のユーモラスな表情が好評で、毎年楽しみにお待ち頂いているお客様がおられます。(2,940円~5,880円)

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2008年11月10日 (月)

樟展(くすのき展)

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 東大阪市の樟蔭女子大学の卒業生によるグループ展です。
今回で38回目となり、絵画・陶芸・書・染などの作品が集まり華やかなスペースになります。
80歳を超える方も参加され、年に一度の楽しい会となります。

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2008年11月 9日 (日)

中村工房 ストール

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 『一枚の布』展より、中村工房のストールです。
みちのく岩手山に雪化粧が始まり、大阪でもだんだんと肌寒くなってきました。
この季節になると恋しくなるのが、中村工房の手織りのストールです。
大正8年に創業され、伝統を受け継ぎながら現代感覚あふれる作品を作り続けておられます。
明治の頃に英国人宣教師によって伝えられたホームスパンを中心に、シルクリボンやウールのカラフルなストールやマフラーは、年々アイテムも豊富になり、人気があります。
 大切な方へのプレゼントにもオススメの作品たちです。

『一枚の布』」展

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2008年11月 8日 (土)

水の舟

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 お客様がお庭のお花を持ってきてくださいました。
藤平寧・作の「水の舟」68,250円に生けてみました。

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2008年11月 7日 (金)

sind ストール

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 『一枚の布』展より、sindの作品。
インドの手紡ぎや手織りのシルクの生地に、日本の柿渋染や板締め絞り染・段染などの手法で染を重ねた、深みのある色合いのストールです。
インドの伝統の豊かで包容力のある布と、日本の強固な柿渋の出会い…。
それぞれの歴史や文化の中で生まれた染の仕事がとても新鮮です。
テキスタイルデザイナーの原口良子さんは、人の手の温もりを大切にした大人の女性の為の衣作りを心がけておられます。

『一枚の布』」展

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2008年11月 6日 (木)

中村軒の「麦代餅」

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 京都・桂離宮の近くの中村軒の「麦代餅」です。
昔から麦刈りや田植えどきの間食として供えられ、また、多忙な農家などでは日頃もこれが重宝がられたそうです。
かつては、この一回分の間食が麦代餅2個でしたが、これを農作業の各田畑まで直接お届けし、農繁期も終わった半夏生の頃その代金としてあらためて麦を頂戴しにあがったとか。
いわゆる物々交換の名残ですね。
このように、麦と交換したので「麦代餅」の名が生まれました。

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2008年11月 4日 (火)

森暁雄氏 御来廊

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 先日、森先生が御来廊下さいました。
11月1日から3日間、シアタードラマシティにて黒柳徹子さん主演のお芝居が上演されています。
その舞台の黒柳さんの宝飾品を、森先生がご担当なさったそうです。
 来年2月のバレンタインの頃には、久しぶりの上方銀花での展覧会も決定しております。

森暁雄氏 ご来阪

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2008年11月 3日 (月)

Plants ストール

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 Plantsのストールです。

インドの古都・ラクノー地方の伝統刺繍であるチカン刺繍のストールは、

毎年恒例の個展でも大変人気の高い作品です。

一枚の透け感のある生地の上に、質の良い糸を平たく刺していきます。

一刺し一刺し丁寧な手作業で最高12本もの撚り糸で浮き刺しすることで、

レリーフ彫刻のような華やかな立体感が生まれます。

いくつもの繊細な刺繍のテクニックと、花や蔓などのムガールの伝統

モチーフが作り出す陰影がとても美しく、柔らかな中に作り手の体温が

感じられるようです。

『一枚の布』」展

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2008年11月 2日 (日)

影山秀雄 ストール

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 『一枚の布』展より、影山秀雄先生の作品。
このストールは、蓮の糸で織られています。
蓮の葉の茎を折ると、切り口から無数の細い糸が出てきます。
蓮の茎を10センチほどの長さで折り、引っ張ると出てくる細い繊維を板の上で撚り重ねていくという、気の遠くなるような工程で作られる糸です。
この糸が作られたのはミャンマーにあるインレー湖の畔の町で、現地ではこの糸で織られた布は高貴なお坊様の袈裟として使われるそうです。
 今回この貴重な糸を使用し、影山先生が一枚のストールを織り上げて下さいました。
蓮の糸は麻ほど堅くなく、布に織って使い込むと例えようがないほど柔らかな手触りとなります。
糸自体に腰を持たせつつ柔らかな質感を生かすべく、絹糸と併せて織られてました。

『一枚の布』」展

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2008年11月 1日 (土)

ミエコ・ミンツ ストール

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 ミエコ・ミンツさんの作品です。
東京でデザインの勉強をなさり、ワールド社を経て、12年間デザイナーとしてのキャリアを積まれたミエコさん。
現在はニューヨークで、東南アジアから日本に至る手織り手染め手刺繍などの素朴で暖かみのある素材を、洗練された着やすい洋服に仕立てておられます。
今回が、日本で初めての作品発表となります!
ミエコさんから届いたストールは、今回のために特別に作って下さった、カンタ…。
シルクのヴィンテージサリーに、長い時間をかけて手刺繍を施した布の芸術品です。
インド・西ベンガル地方に約500年前から伝わる、日本の刺し子と同様の技法です。
鮮やかな色彩が、これからの季節の着こなしのポイントになってくれそうです。

『一枚の布』」展

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