蝙蝠(かわほり)扇
桧板を綴じ合わせて作った桧扇(ひおうぎ)に対し、絵を張った扇は紙はり扇であり、その語音が次第に「かわほり扇」と変化していったと言われています。
中国・朝鮮では吉祥獣とされる「コウモリ」の語感と近いことから「蝙蝠」の字があてられたとされています。
平安時代に日本で発明されたもので、5本の竹の骨に紙を貼り付けた構造です。
それまで使用されていた「桧扇(ひおうぎ)」と比べて軽量で扇ぐのに適しており、涼を取るために広く愛されるアイテムとなりました。
そして、忍者の道具のひとつにもなっており、風遁の術(ふうとんのじゅつ)に用いられていました。
風を利用する術で、いつも風上にいなければいけない術だそうです。
写真のかわほり扇は、鑑賞用です。
美しい大和絵をお楽しみください。
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