2008年7月
2008年7月31日 (木)
2008年7月29日 (火)
2008年7月28日 (月)
夏らしいおはなし
4月に上方『銀花』文楽観賞会でお世話になった吉田玉女さんらが、19日から夏休み文楽特別公演第三部「国言詢音頭(くにことばくどきおんど)」に出演なさっています。
物語は遊女、菊野に対する薩摩藩士、八柴初右衛門(玉女さん)の復讐劇で、初右衛門は藩の金を使い込んでまで菊野に入ますが、武士のメンツをつぶされ、最後は遊女屋のおかみもろとも菊野を切り殺します。
大阪の曽根崎で起きた実話を基にした演目で、残忍な殺しの場面が見せ場の、背筋が凍るほどの筋立てです。
大阪の暑い夏の夜には、こんな怖いお話しでゾッとするのもひとつかもしれません。
2008年7月26日 (土)
大阪の夏
昨夜は、天神祭の船渡御・奉納花火の様子がテレビでも中継されていました。
千年の歴史を誇る天神祭は、当天満宮御鎮座の翌々年、天暦5年(951)に社頭の浜から神鉾を流し、流れついた浜に斎場を設け、「みそぎ」を行ない、その折、神領民や崇敬者が船を仕立てて奉迎したのが始まりとされています。
過去にその存続が危ぶまれた時期もあったそうですが、伝統を守り、盛り上げていったのは浪速っ子の土性骨と心意気です。
天神祭は、大阪の人々の熱いエネルギーを感じるお祭りですね。
そして、暑い夏を乗りきるにはこれが欠かせません。
いつもお世話になっている、東大阪のお菓子屋さんモモヤさんのアイスクリーム。
厳しい暑さの毎日に、ほっとさせてくれる懐かしいような優しい甘さ。
上方スタッフの大好物です。
2008年7月25日 (金)
‐上方に涼を呼ぶ‐ 涼やかな器展 2008.7月25日(金)~8月4日(月)
涼やかな夏の器の極致を一堂に集めました。
荒川 尚也 (ガラス)
伊藤 祐嗣 (銅)
今井 章仁 (錫)
川野 恭和 (磁器)
小谷 眞三 (ガラス)
長嶋 貴子 (ガラス)
新田 佳子 (ガラス)
黄 光復 (磁器)
藤井 憲之 (磁器)
藤澤 重夫 (磁器)
藤平 寧 (磁器)
舩木 倭帆 (ガラス)
渡辺 正明 (磁器) (50音順)
皆様のご来廊、お待ちしております。
2008年7月24日 (木)
祇園祭のちまき
祇園祭の「ちまき」は、厄除けのために各山鉾町で売られています。
ちまきが厄除けの役割を担っているのは、八坂神社の祭神・素戔嗚尊(すさのおのみこと)が旅の途中でもてなしてくれた蘇民将来に対し、お礼として「子孫に疫病を免れさせる」と約束し、その印として「茅(ち)の輪」を付けさせたのが始まりと言われています。
その後、茅(ち)の輪」が変化して「ちまき」になったのではないかとされています。
授かったちまきは、家の門口につるしておき、翌年の祇園祭で新しいちまきと取り替えるまでの1年間、厄除け・災難除けとして重宝されています。
祇園祭のちまきは、食べれません
(最近、食べられるちまきもでてきましたが・・)。
ササの葉をイ草で巻いて、束にして作られています。
写真は黒主山と函谷鉾の「ちまき」です。
京都の誉田屋さんと絞り屋さんからいただきました。
これから1年間、上方『銀花』をお守りくださいますように。
2008年7月23日 (水)
チカン刺繍入りドレスカバー
昨日のPlantsのチカン刺繍アンサンブルは、このドレスカバーに入ってお客様のもとへ。
ドレスカバーもチカン刺繍入りです。
「昔、何かの映画で観た、クローゼットに素敵なドレスカバーに入れられたお洋服がずらっと並んだ様子が忘れられない…」というお客様のご要望から作られたそうです。
上方銀花でも、常設の作品としてオーダー中です。
入荷をお楽しみにお待ち下さいませ。
2008年7月22日 (火)
お似合いです。Plantsチカン刺繍アンサンブル
Plantsにオーダーなさった、チカン刺繍のアンサンブルが出来上がって参りました。
早速、ご試着頂いたところ、サイズもぴったりで素敵に仕立て上がり、お客様もご機嫌のご様子です。
細部までびっしりと丁寧に刺された花や蔓などの刺繍は、ため息が出るほど美しいものでした。
2008年7月21日 (月)
2008年7月18日 (金)
蝙蝠(かわほり)扇
桧板を綴じ合わせて作った桧扇(ひおうぎ)に対し、絵を張った扇は紙はり扇であり、その語音が次第に「かわほり扇」と変化していったと言われています。
中国・朝鮮では吉祥獣とされる「コウモリ」の語感と近いことから「蝙蝠」の字があてられたとされています。
平安時代に日本で発明されたもので、5本の竹の骨に紙を貼り付けた構造です。
それまで使用されていた「桧扇(ひおうぎ)」と比べて軽量で扇ぐのに適しており、涼を取るために広く愛されるアイテムとなりました。
そして、忍者の道具のひとつにもなっており、風遁の術(ふうとんのじゅつ)に用いられていました。
風を利用する術で、いつも風上にいなければいけない術だそうです。
写真のかわほり扇は、鑑賞用です。
美しい大和絵をお楽しみください。
2008年7月17日 (木)
祇園祭
祇園祭のハイライトは17日に行われる32基の山鉾巡行。
巡行は午前9時、四条烏丸から長刀鉾(なぎなたぼこ)を先頭に河原町通を経て御池通へ向います。
「橋弁慶山」は籤取らず(くじとらず)なため、毎年25番目を巡行します。
こちらは、現在開催中の個展「林美木子 大和絵展」に出展している掛け軸「橋弁慶山」です。
若丸と弁慶が五条大橋の上で戦う姿をあらわしており、弁慶は鎧姿に大長刀を斜めにかまえ、牛若丸は橋の欄干の擬宝珠の上に足駄で立ち片足を曲げ右手に太刀を持っています。
今日の京都はお天気もよさそうで、暑く、熱くなりそうです。
2008年7月16日 (水)
2008年7月15日 (火)
2008年7月14日 (月)
林 美木子 大和絵展 源氏物語千年紀 2008.7月11日(金)~7月21日(月)
大和絵の再興に力を注ぎ、活躍されている林美木子氏。
人形作家・林駒夫(重要無形文化財保持者)氏の長女として京都に生まれました。
千年の時空(とき)をこえた源氏物語を、林美木子氏が美しい大和絵の技法で再現します。
板絵は、光源氏の恋物語のプロローグ・第2帖帚木より次々と続きます。
合わせて出展の香合は、お父様とのコラボレーションです。
2008年7月13日 (日)
ADO HINO The Beads Jewelry 2008.7月10日(木)~7月20日(日)
オーナージュエラー ADO HINOは、22歳のとき単身でネパールに行きビーズと出会いました。
現在は、アメリカを拠点にして作品の制作をしています。
アンティークビーズ、ビンテージビーズを使用し、その他には世界中のビーズやオーナメント、天然石、インドのハンドメイドシルバー、ボタンなどをアレンジして作品を仕上げています。
素材はガラス、石、木の実、金属、動物の骨や角、陶土(磁土)など、さまざまです。
独特な風合いと、色調を上手く生かせる様にビーズと折り合いをつけ調和させた、ADO HINOの世界をお楽しみください。
2008年7月12日 (土)
有森正氏 テンペラ画制作の様子
有森正氏の作品の制作のご様子を撮影させていただきました。テンペラ絵の具を塗り重ねた上に金箔を貼るのですが、その部分を瑪瑙の石で磨くことによって、みるみるうちより輝きを増していきました。
箔の部分の表情に深みが出て、磨かれた部分は鏡のように、手が映り込むほどぴかぴかになっていました。
お使いになられていた道具(金属の棒の先に研磨した瑪瑙がついたもの)もお手製で、様々な形があるそうです。
有森正氏のテンペラ画は、引き続き、1号店・3号店で展示しております。
2008年7月 8日 (火)
生まれ変わりました。
お客様よりお預かりしたお母様の想い出のつまった形見の翡翠の髪飾りが、宝飾デザイナー森暁雄氏の手によって、べっ甲の台に上手く組み合わされて、ブローチ兼帯留めへと生まれ変わりました。
お客様ご自身はショートカットで髪飾りはお使いになられなかったのですが、モダンで使いやすい素敵なデザインのオリジナルの作品になり、大変お喜び頂いております。
2008年7月 7日 (月)
2008年7月 6日 (日)
お気に入りのお着物
10年以上お世話になっているお客様のお嬢さまです。
ご両親は30代でお若いですが、上方『銀花』で扱う作品を理解して頂ける頼もしいお客さまです。
今回は初着(うぶぎ)を仕立て直してみました。
かわいい着物ですのでご本人も大満足の写真です。
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