日本の伝統 300年の歴史を持つ鍋島緞通
鍋島緞通は、元禄時代に肥前の国で織られた「花毛氈(はなもうせん)」と呼ばれる鮮やかな文様が入った木綿の敷物がルーツです。
その評判を聞いた鍋島3代目藩主、綱茂候が扶持米を与えて技術を保護し、佐賀藩御用となりました。
その製品は一般への売買が禁止され、将軍家への献上品に指定されていました。
明治時代になると一般への販売が開始され、外国や国内各地の博覧会に出品して名を広めました。
特徴は、すべてが木綿でできており、約1畳の大きさのものが基本で、何枚か同じ図案のものを揃え、用途に合わせ、敷き方を変えて使用します。
鍋島緞通のような伝統的な製品は、良質な木綿原料の確保、製糸技術、染色技術が必要で、織元の努力だけでは作り続けていくことは不可能です。
糸の染色は、京都西陣でも数少ない能装束などを専門の職人が染めています。
日本の伝統技術があいまって、さらに大切に使ってくださるお客様へと、すべてがつながって初めて本物が生き残っていくのです。
製品の裏には1点ずつ製作番号が記されていて、いつ誰が織ったものかわかるようになっており、畳1枚の大きさを織るのに約一か月を要する、大量生産のできない大変希少なものです。
上方『銀花』では、この鍋島緞通を是非皆様にご覧いただきたいと思い、只今、個展開催の準備をしております。
上方『銀花』の姉、東京の一穂堂では7月に個展開催の予定です。
すぐにご覧になりたい方は、カタログで選んでいただいて取り寄せることはできますので、どうぞお申し付けくださいませ。
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