上方好みの涼の着物展 2008.5月30日(金)~6月9日(月)
今回の個展には、「蝉の羽衣」と例えられるほど軽やかで、夏の猛暑をしのぐ芭蕉布も数点ご用意しています。
芭蕉布の製作は、糸芭蕉の栽培から始まり、成熟するまでに約3年、着物一反に約2百本必要で、織ることの百倍、糸作りに手間がかかるそうです。
写真は人間国宝・平良敏子さんの作品です。
平良さんは、栽培から糸作り・染色・製織などの全ての工程に精通し、後継者育成等をなさりながら伝統的な技術を守り育ててきている方です。
現代感覚に溢れ、豊かな芸術性を備えた独自の作風は高い評価を得ています。
残念なことに近頃では糸芭蕉が減り、芭蕉布を手にすることが難しくなってきました。
今回の「上方好みの涼の着物展」では、他にも夏の涼しげなお着物や帯をとり揃えて、皆様のお越しをお待ちしております。
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